栗ちゃんのヘルニアのときのこと⑥ 転院・リハビリ

手術を受けた病院では、もうできることはないと言われたので、
スーパーお隣さんに教えてもらったリハビリ施設や、新しい病院にいってみた。新しい病院では、ショックな診断をされてしまった。

目次

リハビリ施設

スーパーお隣さんに教えてもらったリハビリの施設にいってみた。
そこは、マッサージがメインだったと思う。
あとは、プールでのリハビリもあったよ。

スーパーお隣さんは、ほんとに優しくて、
知り合いの人で、動物のマッサージを勉強しているお友達と、
そのお友達経由?で知っていたリハビリの施設を紹介してくれたのだが、
初日はお友達と一緒に付き添ってくれたんだよ。

スーパーお隣さんもワンちゃんを飼っていたので、ワンちゃんも一緒に。
そこはカフェも隣接していたので、一緒にお茶をしながら、栗ちゃんが施術をするのを待ってくれていた。

最初の日は、マッサージを受けたんだったと思う。

マッサージしてくれる人が、結構有名なゴッドハンド的な女の先生で、
その人は栗ちゃんと同じように下半身麻痺になったワンちゃんをたくさん救ってきたのだそうだ。
病院では治らないと言われた子も、マッサージに通って足が動くようになった子がたくさんいるんだって。

カフェで隣に座っていた人が飼っているシーズーちゃんも、
徐々に足の感覚が戻ってきていますよって言ってた。

そして、先生が栗ちゃんをみてくれて、
「治るよ、少し感覚あると思う。」
って言ってくれた。

金額的に、たくさんは通えなかったけど、
そこの施設にちょこちょこ通うようになったのだった。

プールのリハビリをやったときは、後ろ足が動いていたんだよ。
びっくりした。
プールはすごく、栗ちゃんのような子には良いんだって。

バランスボールを使ったリハビリとかがあったんだけど、
それをやってもらったあとで、
栗ちゃんの腰にまた痛みがでたようで、あわてて病院につれていって、
しばらく痛み止めを飲むことになった。

それからは、マッサージだけを受けるようになったよ。

新しい病院

これもスーパーお隣さんに紹介してもらった病院。
お隣の県だったので、少し遠かったけど、いってみた。

そこの先生は、ヘルニアの治療で有名な先生なのだそうだ。

スーパーお隣さんも、わたしと同じタイミングで、
そっちの病院に転院することにしたそうで、ここでも最初は一緒についてきてくれたんだ~。
実家が近くて、昔はここに通っていたそうだよ。

先生の診断は

そこの先生は、手術してくれた病院みたいに「何もできることはありません。」とは言わなかった。
栗ちゃんを診察して、まだのぞみがあるって言ってくれた。
まったく感覚がないわけではない。ただ痛覚が戻ってくるかがすごく大事だから、
とにかくリハビリあるのみだって言われた。

先生は、いろいろ画期的な治療を取り入れたりしている人で、
新しいサプリメントやら、一般的には効果がないって言われているような治療も
どんどん試すタイプの先生だった。

2回目の手術はあり得ないと言われた

そこで、レントゲンを撮ってもらって、骨の状態も診てくれたんだけど、

「なんで2回も手術したの?!こんなこと普通あり得ないよ。」
って言われた。

正確には、2回手術することはあるのかもだけど、
椎間板ヘルニアの手術って、背骨を削るんだけど、
その削った場所が問題なのだそうだ。
栗ちゃんの場合、同じ箇所の骨を、削っているから。

1回の手術だったら骨の強度がそこまで落ちることはないんだけど、
2回目の手術で、同じところ(正確には反対側から)を削っているので、
骨が細くなり、腰がとても不安定なのだと。

このままではポキっと背骨が折れてしまうかもしれなくて、とっても危険だって言われた。

こんなやり方見たことないって、言われて、
先生もあんまりにもビックリしたからなのか、結構な剣幕で言われたので、
ショック過ぎて診察室で泣いてしまった。

2回目の手術は、下半身の麻痺を酷くしてしまっただけでなく、
栗ちゃんの背骨を不安定にしてしまったのだ。

むちゃくちゃショックだった。

散歩もリハビリも見合わせ

ちょうど、リハビリで栗ちゃんの腰に痛みが出た頃のタイミングだったこともあり、
しばらく激しいリハビリは禁止となった。
マッサージは良いけど、マッサージの先生にも気を付けてもらってと。

あと、散歩も痛みがある間はもちろんお休みだけど、
そのとき使っていたハーネスはパンツみたいにはかせてお尻を持ち上げるので、
腰がグラグラしてしまうため、そのハーネスでの散歩はあんまりしない方が良いと言われて、
たしか散歩も短時間にするか、お休みしたか、どっちかだったと思う。

手術後にハーネスを買ってからは、散歩できるようになって栗ちゃんすごく嬉しそうだったので、
またお散歩ができなくなったのもショックだったけど、

そんなに腰が不安定だと知らずに、ハーネスで1時間近く散歩したり
一緒に走ったりしていたので、それがすごく危険な行為だったと知って、
むちゃくちゃ怖くなった。無事で良かった。。。

病院では、リハビリの代わりに、レーザー治療から始めた。
レーザー治療は今思えばほんとによく通ったよ。
毎週ずっと通い続けている時期もあったよ。

セカンドオピニオン

新しい先生に、2回目の手術はあり得ない!!と言われてすごくショックで、
手術した病院にすごく不信感を持ち、
そしたら、新しい病院も大丈夫なのかなと不安になってきてしまった。

それで、もうひとつ病院にいってみようと思って、
ヘルニアの治療で有名な病院を見つけて、いってみた。

なんか、この日はすごく辛い日だったんだよね。
今思い出しても泣けてくる。

新しい先生に、あんな風に言われたので、半ばパニック状態だったんだけど、
セカンドオピニオンを受けようとその病院に向かう当日、
むっちゃくちゃ高熱が出たの。

仕事も忙しい時期で疲れていたのかも知れないけど、
すごい高熱が出て、でも今日行かないと次いつ休めるかわからないから
(当時の私は、仕事をむちゃくちゃまじめにやっていた。)
どうしても今日行かなきゃ!!と思って、
栗ちゃんをキャリーバックに入れて、電車に乗った。

でも、電車が通勤時間帯ですごく混んでいて、
栗ちゃんはただでさえ腰が悪いのに、もし押しつぶされたら・・・と
心配で心配で、栗ちゃんを必死にキャリーごと抱きかかえて、
周りから押されたりしないように、守っていた。

病院についたのが病院がひらくよりだいぶ前だったので、
高熱でぶるぶるしながら、外で立って待っていた。

そして、やっと診察してもらったんだけど、
レントゲン撮ってもらって、これまで経緯を説明したら、

「ヘルニア発症してから、こんなに時間経ってるんだったら、
ここでは何もできないよ。」

と言われたの。

めっちゃ絶望的な気持ちだった。
体調悪いのも手伝って、ほんとに絶望的な気持ちになって、
また診察室で泣いてしまい、泣きながら帰ったのであった。

そして、帰ってきたらぶっ倒れてしまい、
午前休暇を貰っていて、午後から出社するつもりが、
そのまま確か仕事を数日休んだ気がする。

はぁ、辛かった。

でも、それで埼玉の新しい先生のところで、
リハビリを頑張るぞと決心したのだよね。

コルセットを付けることになった

埼玉の新しい先生に、その後の診察でコルセットの購入をすすめられた。

先生も、栗ちゃんのような手術をされた子を診察したのが初めてだったらしく
どうしたらよいか、いろいろ考えて悩んでくれたそうで、
その結果、医療用コルセットみたいのをつけてみようって言われたの。

それは、ちゃんと病院で採寸して、発注してくれる
オーダーメイドのやつ。

先生もはじめて使うらしく、絶対効果があるのかはっきりわからないけど、
栗ちゃんの腰がぐらぐらなのはこのままだと危険だし、
コルセットをつけていれば、腰を支えてくれるので、普段の生活を支障なくできて、散歩も行ける。
そして、コルセットをつけつづければ、骨が細くなっているあたりの腰の筋肉がかたまってきて、
グラグラが安定してくるんじゃないかと言っていた。

わたしはその頃、腰グラグラが心配過ぎて、お家の中でも栗ちゃんがはしゃいだりするだけで、
気が気じゃなくて、「やめて~、そんなに激しく動かないで~!!」と
あわあわする日々だったから、コルセットで腰を補強してくれるなら、良いかも!と思って、
お願いすることにした。

はじめてだから、先生は採寸に苦労していたよ。
でも看護師さんと一緒に2回ずつ念入りにはかってくれたらしく、
発注してくれた。

コルセットは栗ちゃんの救世主だ~!!

発注してからしばらくして、コルセットがやってきた。
先生と一緒に診察室で栗ちゃんにつけてみた。

栗ちゃんは、コルセットつけても、そんなに嫌がることがなくて、ほんとありがたかった。

先生も、説明書見ながら、どれくらいの締め具合がちょうど良いのかっていうのを、
いろいろ調整してくれた。

お家に帰って、苦しそうだったり、こういう仕草があったら、
こうしてあげてね、とかいろいろ注意点も教えてくれたので、
ほんとに助かった。

その時は知らなかったけど、市販のコルセットもあるんだけど、
それだとどれくらいの締め付け具合が良いのかとか、はっきりわからないから、
病院で頼んでくれたコルセットはすごく高かったけど、
これにしてほんとに良かった!!!

この日からずーーーーっと栗ちゃんの生活を支えてくれているのだ。

これが、2013年の4月のこと。
ヘルニア発症してから、なんと半年近く経っていたよ。

この日から、コルセットをずっとつけっぱなしの日がはじまったのです。
最初は、なんかかわいそうに思えた。
ずっとつけておくなんて、大丈夫なのかなって。

でも、コルセットをつけていることで、
わたしが感じる安心感は半端なかったよ。

これまで、栗ちゃんの腰がポキっとなったらどうしようと
心配で仕方なかったからね。

散歩も復活!!!

コルセットで腰のグラグラをしっかり支えてくれているので、
お散歩もいけるようになったよ!!!

栗ちゃんも、お家でもコルセットに特に不満ぶーぶーいうこともなく、
散歩もコルセットでお尻もち上げると上手に歩いてくれて、
ほんとに良かったーーー!!!

背中に取っ手みたいのがね、付いてるの。
そこに付属のヒモをくっつけて、お尻を持ち上げてあげるんだよ。

この取っ手がね、前からみると、栗ちゃん自身に取っ手がついてるみたいで、
何ともかわゆいんだよね。

一番上にある、写真がコルセットを付けている栗ちゃんの写真だよ。

この取っ手は、すごく便利だったよ。
散歩のときはもちろん、栗ちゃんを抱っこするときとかもね。
あとは、栗ちゃんが逃げようとしたときに、捕まえるのにもね。

コルセットのもう一つ良いところ♪

それはね、オムツを固定できることです~。

文字だけでは伝わりにくいけど、
腹巻のようにマナーパンツでオムツを巻いているので、
この頃はまだ、ふとしたときにスポっと抜けちゃうことがあったのです。

それで、サスペンダーのようなのがついたオムツカバーをつけたり、
なで肩の栗ちゃんは、サスペンダーを落ちてくるから、
それを固定するために、上からTシャツを着せたり、
とにかく、オムツの固定にすごく苦労したのですよ。

それが、コルセットの内側に、オムツを付けることで、
オムツがスポっと抜けることがなくなったのですよ。

つづく~。