栗ちゃんのヘルニアのときのこと④ 2回目の手術

栗ちゃん、2回目のヘルニアの手術を受けることにした。
この時は、これが最善だと思っていたの。

2回目の手術

ちょうど1回目の手術から1か月後(2012年11月末)に、栗ちゃんは2回目のヘルニアの手術を受けました。

たしか、また2週間くらい入院したんだったと思う。
その間、お見舞いに行くと暴れてしまうので、
1回目と同じように、数日おきに電話をして様子を聞いていた。

毎回、良いニュースを期待して、電話するんだけど、
電話口で先生は、「うーん、なかなか足の感覚が戻らないですね」って言うばっかりだった。

これまでも、「麻痺が残る可能性が高い」というのは何度も言われてきたけど、
電話でも、何度かそんな話をされたんだよね。

退院してからの日々

少し時間が経ちすぎてしまって、2回目の退院の日のことはあんまり覚えていない。

でも、前回の退院後と明らかに違うなって思ったことがあった。
それは、退院して割とすぐに気づいたと思う。

足が動かなくなった

1回目の手術の後、先生は全然信じてくれなかったけど、
栗ちゃんは、後ろ足で立ち上がることはなかなかできなかったけど、
ふとした瞬間に後ろ足で、顔を掻いたりしていたんだよね。

でも、2回目の手術の後は、そんな動きが格段に少なくなった。

全く動かなくなったっていうのは語弊があるのかも知れない。
リハビリしたり、感覚を確かめるためにつねったりしたりすると、
ぴくっと足を反射的に動かすことがあったり、
前足で移動するときに後ろ足も一緒に動かすような仕草があったりはした。

しばらくして、散歩に連れ出すようになってからも、
前足の動きにつられるように、後ろ足が動くこともよくあった。

でも、後ろ足で顔を掻くっていうような、
栗ちゃんの意思で足が動くっていうことは、2回目の手術の後、なくなってしまったんだよ。

自分でオシッコもウンチもできなくなった

1回目の手術の後、トイレシートやお外で、自分の意思でオシッコできるようになっていたのに、
2回目の手術の後は、全然できなくなってしまった。

トイレシートに乗ったりすることはあったので、
完全に尿意も便意も、ないかと言われればそうではないのかもしれないけど、
でも、1回目の手術の後のように、自分の意思でオシッコすることがなくなってしまった。

これは、ものすごくショックだった。

2回目の手術後、オシッコが漏れてしまうようになったので、オムツを使わざるを得なくなってしまった。

足の感覚もなかなか戻らない

足の感覚はなかなか戻らない。
術後、定期的に通院して、診察を受けるも、良い兆候はあんまりなかった。

もう病院でできることはありませんって言われた

2回目の手術後、抜糸とマッサージでしばらく病院に通っていた。
一応、手術後のマッサージは今日が最後という日
(希望があれば続けられるけど、手術後のリハビリとしては最後)
その日も診察とマッサージして「痛覚は戻っていないねぇ~」てな話をして、

その後、先生に

「もううちの病院でこれ以上、できることはありません」

って言われたの。

積極的な治療はもうできることなくって、
あとは、地道にリハビリしていってくださいってことだった。

すごくショックだったし、怒りもすごく湧いてきて、
なんて返事したか覚えていないけど、

2回も手術して、治らないってどういうことだって、ほんとむかついた。

しかも1回目の手術より悪くなっているのに、このまんま放り出すのか?って思って、
納得がいかなくて、「はい、そうですか。」とはとても言えなかった。

その時、先生に

「後ろ足を治すことにどうしてそんなにこだわるの?
栗ちゃん、幸せそうじゃん。」って言われた。

ほんとに、その瞬間は「は?何言ってんだ、この無責任ヤローが」って
むっちゃむかついた。

これからどうしたらよいんだろって。
ほんと悲しくなった。